Q&A

治療薬の味は?

無臭で味はほとんどありません。苦みもなく、治療を行いにくい味ではありません。

舌下免疫療法を行うと他の薬は飲めないの?

舌下免疫療法を受けている間でも、花粉症の症状がでたら適切にお薬を使って頂いて問題ありません。
花粉の飛散量が非常に多い時は症状も出やすくなるので、我慢せずに適切な薬の併用をお勧めしています。
ただし、免疫の力で体質を改善する治療ですので、ステロイドという全身の免疫機能を落としてしまう飲み薬の併用は控えていただく様にお願いしています。
一方で、ステロイドの点眼や点鼻薬は全身に作用しないので、舌下免疫療法と併用していただいて構いません。

舌下免疫療法は長期間の治療が必要?

最低でも3年間の治療を勧めています。
まずは、3年ほど舌下免疫療法を行い、効果の有無を確認します。
そこで効果のあるお子さんには合計4~5年間治療を続けることをお勧めしています。
治療を長く行えば、それだけ長い期間効果があるということになります。

舌下免疫療法は、始めたらすぐ効くの?

舌下免疫療法は、始めて数日で効果が出るような即効性のある治療ではありません。
体内の免疫を変え、アレルギー体質を改善する治療です。長い期間かけて少しずつ良くする治療であることをご理解ください。

適応の年齢は?

子供の治療は、5歳以上から適応可能と考えています。
治療には採血による検査が必要ですので、採血をさせてくれるお子さんが対象となります。

治療費用は?

医院での治療費と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたり2,000~3,500円程度の負担(3割負担の場合)になります。1年を通して治療をしますので毎月ほぼ同額の治療費がかかります。また、治療開始前の検査や1年に1回程度の検査を行いますので、その際に5,000円程度の検査費を負担いただきます。

毎日しないとだめなの?

基本は毎日行なう治療です。
忘れてしまう日もありますし、事情でできない日もありますが、できるだけ毎日するように心がけていただきます。もし服用を忘れた場合、翌日に2日分を服用するのはやめてください。忘れた日はしょうがないので次の日からは忘れないようにしましょう。100%毎日は難しいかと思いますが、何日も行なわなかったり、舌下したりしなかったりを繰り返しますと、効果が薄れるだけでなく安全性に問題が出てきます。

舌下免疫療法は一生行う必要があるの?

3~5年行えば、治療を止めても効果が長く持続すると考えられています。
治療を止めて何年も経過すると、症状が悪くなることがあります。
その場合には、そこから再度1~2年間の舌下免疫療法を行っていただくと、効果が元に戻ると考えられます。

通院回数は?

毎日の通院は不要です。
治療開始後の2回は1週間あけて来院していただき、副作用が無く安全にできているかを確認します。その後は月に1回の定期的な通院となります。
安全性を考えて、お薬は何ヵ月分もの処方は行なっていません。また、医師の処方箋なしに薬局で買うことはできません。

どんな副反応(副作用)があるの?

・重度な副作用
舌下直後にアナフィラキシーという強いアレルギー反応を起こす可能性がありますが、きわめて稀です。蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、咳嗽、喘鳴、息苦しいなどの呼吸器症状、意識障害などです。

・軽度な副作用
耳の痒み、不快感、口腔内の腫れなどの症状が多くみられます。
また、くしゃみ、鼻みずなどのアレルギー性鼻炎症状も出やすくなります。
これらの症状は、治療開始から1ヵ月程度までにあらわれ、1週間ほど経過すると出にくくなります。