アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜に入った異物を取り除こうとする体の免疫反応が過剰に働くことによって、鼻炎(鼻水、鼻づまり、くしゃみなど)の症状が起こる疾患です。
アレルギー性鼻炎は主に、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)と通年性アレルギー性鼻炎に分かれます。

季節性アレルギー性鼻炎

季節性は、スギやヒノキなどの花粉によって起こるアレルギー反応です。
春のスギやヒノキ以外の花粉も夏・秋・冬にかけて飛んでいます。春以外の季節でも季節性アレルギー性鼻炎になることはあります。

年々、低年齢で花粉症を発症するお子さんが増えています。大人と同じようにお子さんも鼻水、鼻づまり、くしゃみなどのつらい症状がでます。年齢が低いお子さんほど、症状を言葉で伝えることが難しいため、お子さんの様子の変化に注意して頂き、春先で発熱がないのにくしゃみなどが長引く場合は季節性アレルギー性鼻炎の可能性もでてきます。

通年性アレルギー性鼻炎

通年性は、ダニをはじめとするハウスダストや動物などによって起こるアレルギー反応です。
1年中症状がみられます。
ハウスダストとは、人やペットのフケやダニ、カビ、細菌などが混在したもののことをいいます。その中でもダニは夏に繁殖して、夏に増えたダニの死骸やフンがアレルゲンとなり、夏から秋にかけてアレルゲン量が増加します。よって、ダニアレルギーのお子さんは、秋口に症状が悪くなると言われているため注意が必要です。

6〜7月中旬と、8〜9月中旬に大発生するんダニ!

6〜7月中旬と、8〜9月中旬に大発生するんダニ!
画像:6〜7月中旬と、8〜9月中旬に大発生するんダニ!

お子さんの場合、やたらに目、鼻、口の周辺を気にする、風邪だと思っていたけれども症状が長引くなどの場合はアレルギー性鼻炎が考えられます。

アレルギー性鼻炎の代表的な症状

アレルギー性鼻炎と
風邪のちがい

アレルギー性鼻炎 風邪
鼻の症状 ・透明のさらっとした鼻水
・鼻づまり
・発作的で連発するくしゃみ
・粘りっぽい黄色い鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ
1日の症状の変化 朝方が激しくつらい
(花粉症のモーニングアタック)
1日中いつでもつらい
鼻以外の症状 目のかゆみ ・発熱やのどの痛み
・咳、たん、悪寒
期間 2週間以上 1年中起きる :
通年性アレルギー性鼻炎
(ハウスダスト、ダニなど)
約10日
季節性アレルギー性鼻炎
(花粉など)

日常生活で気を付けること

アレルギー性鼻炎で大切なのは、まずは原因となるアレルゲンを回避することです。その対策方法についてご紹介いたします。

ハウスダストの除去

・室内はこまめに掃除しましょう。
・マットレスや布団、枕には抗ダニ作用のあるカバーをかけるのもおすすめです。
・ハウスダストが付きやすいぬいぐるみなどの玩具は、小まめに洗いましょう。
・布団は日光に当てて乾燥させましょう。掃除機をかけるのもおすすめです。

花粉の回避

・花粉の飛散が多い時は外出を控えましょう。
・窓や⼾を閉めて花粉が室内に入らないよう注意することも大切です。
・外出時にはマスクを着用しましょう。
・帰宅時は、衣服や髪に付いた花粉をよく払い落としてから入室するよう心がけましょう。
・花粉が飛散する時期は基本的に布団や衣類は屋外に干さないようにしましょう。

ペット対策

・ペットを飼うときは、飼育環境を清潔に保ちましょう。
・ダニ対策のため、定期的にシャンプーを実施しましょう。