祇園ふたばこどもクリニック
広島市安佐南区の小児科
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小児科、循環器小児科
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アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱、プール熱)

アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱、プール熱)は、消毒が不十分なプールの水を介してヒトからヒトへ感染することもあるので、「プール熱」とも呼ばれています。年間を通して発生しますが、主に6月末頃から夏季にかけて流行します。

39℃前後の発熱、のどの痛み、目の充血が主な症状です。高熱は数日から1週間続きます。さらに鼻づまり、頭痛、吐き気、腹痛、下痢を伴うこともあります。アデノウイルスは口・鼻の中やのどの粘膜あるいは目の結膜から体の中に入りこんで感染します。感染者とのタオルの共用などからの接触感染もあるので注意が必要です。

咽頭結膜熱(プール熱)

治療

アデノウイルス感染症を根本的に治す治療法はありません。高熱に対して解熱剤を使用するなど、対症療法が中心です。目やにや眼科充血に対しては、抗生剤やステロイドの点眼薬を処方します。目のかゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬やステロイドの点眼薬を処方することもあります。

ご家庭で気を付けること

のどの痛みが強くなることが多いので、食欲不振・水分摂取不良による脱水症状に注意が必要です。できるだけ、刺激が少なく、のど越しの良いプリンやゼリー、アイスなどが適しています。果物やトマトなどは酸を含んでいるため、刺激があり、のどの痛みがひどくなることがあります。またヤクルトやヨーグルトなども乳酸を含むため、のどの痛みを引き起こす可能性があるため控えましょう。

こんな時はもう一度受診しましょう

・のどの痛みは強くて水分をあまり飲まないとき
・高熱が3日以上続くとき
・元気がなくてぐったりしているとき

登園・登校の目安

解熱して症状がなくなった後、2日を経過するまでは、出席停止となります。

感染を拡大させないための対策

アデノウイルス感染症を(咽頭結膜熱、プール熱)は、のどから約2週間、便から約30日間ウイルスが排出されますので、おむつなどの交換後に汚染された食指を介して感染が広がります。そのため、おむつの取り扱いにも十分に注意して、おむつ交換後の流水・石鹸による手洗いの実施が重要です。

また、目やにが感染源となるため、ハンカチやタオルではなく、ティッシュなどの使い捨てのもので拭き取ってすぐ捨てましょう。さらにタオルなどは家族と別のものを使うようにしましよう。

症状が出ている人や発病している日の浅い人の感染力は強いため、入浴の順番を最後にするといった心配りも感染拡大の予防につながります。

感染を拡大させないための対策
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