おちんちんの先端部の⻲頭の周りを包⽪(ほうひ)という⽪が覆っています。幼少期の男の子はほぼすべて包茎ですが、この包⽪と⻲頭の間に細菌(ばい菌)感染が起こった状態を⻲頭包皮炎と言います。子どもは色々なところを触ったりするため、ブドウ球菌などの細菌が手についたままのことが多いです。その手でおちんちんを触ると、皮の内側に細菌が入り込み、炎症を起こします。おちんちんの先が赤く腫れ、膿(うみ)がでることもあります。
⻲頭包⽪炎とは
症状
おちんちんの先端が、赤くなったり腫れたり、痛みやかゆみが生じます。トイレでおしっこをする時や、走ってパンツがこすれた時におちんちんを痛がることが多いです。おむつやパンツに膿のような分泌物や血の混じった分泌物が付着することもあります。症状が強いとおちんちんの広範囲が赤くなったり腫れたりします。
診断
⻲頭包⽪が赤くなったり腫れたりいているか、膿がでているか、などで診断します。膿が出て症状が強い場合は、細菌培養検査を行う場合もあります。
治療
抗⽣物質の軟膏を塗ったり、内服を⾏うこともあります。⻲頭包⽪をお風呂でよく洗い、おちんちんを清潔に保ちます。膿みがでている場合にはシャワーで洗い流しましょう。
ご家庭でご注意していただきたいこと
おちんちんが赤く腫れて炎症が起きている場合は、包皮をむくと包皮に傷ができたりするため、無理に包皮をむかないでください。
大切なことは、おちんちんを清潔に保つことです。汚れた手でおちんちんを触らないようにし、お風呂でよく洗いましょう。
とくに⻲頭包⽪炎を繰り返す場合は、おちんちんを清潔にすることを習慣づけることが大切です。
恥垢とは
ふだん、おちんちんに⻩⽩⾊のかたまりのようなものが⾒えることがあります。これは垢がたまったためで、恥垢(ちこう)と呼びます。膿(うみ)ではありません。恥垢は無理に取ろうとせず、放置しておいて大丈夫です。
当院では⻲頭包⽪炎の治療を⾏っております。デリケートな部位ですので、些細なことでも、気になる症状がある場合は、当院までご相談ください。