複数の病原体を1度に検査できる検査「BioFire SpotFire R パネル」
当院では、ビオメリュー・ジャパン株式会社の「BioFire SpotFire R パネル」を導入しています。
BioFire SpotFire R パネル (バイオファイヤ スポットファイヤ R パネル)とは、
11種類のウイルスと4種類の細菌を同時に検査できる多項目同時PCR検査機器です。
新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどのウイルスを1度の鼻咽頭拭い液の採取で検査することができます。
検査可能な病原体
ウイルス
・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
・季節性コロナウイルス
・インフルエンザウイルス A (A/H1-2009)
・インフルエンザウイルス A (A/H3)
・インフルエンザウイルス B
・パラインフルエンザウイルス
・ヒトメタニューモウイルス
・アデノウイルス
・RSウイルス
・ヒトライノウイルス/エンテロウイルス
細菌
・パラ百日咳菌
・百日咳菌
・マイコプラズマ肺炎
・クラミジア肺炎
これらが1回ですべて検査することができます。
検査時間
約17分間。
特徴
今までは疑わしい感染症の検査しようとしたら、その疑わしい感染症の数だけ検査を行う必要がありました。複数回の検査をするため、何度も鼻や喉に棒を入れるなど患者さんにとって多くの負担がかかっていました。
しかしこのBioFire SpotFire R パネルでは、1度の検査でコロナやインフルをはじめとした11種類のウイルスと4種類の細菌の感染を同時に検査できるので、患者さんの負担を最小限にすることができます。
注意点
① BioFire SpotFire R パネルは発熱している患者さん全員に検査するものではありません。
例えば、熱や咳が長引く患者さんに対して実施します。発熱初期ですぐに実施することは少ないです。当院では患者さんの症状に合わせて検査させていただきます。
② この検査は非常に鋭敏なため、例えば1か月前に感染したけど既に症状が治まっているウイルスや、その時は悪さをしていないけどたまたま通りすがりのウイルスなどを拾ってしまうこともあり、今現在の発熱の本当の病原体が特定できないこともあります。