手足口病は、くしゃみなどの際にでる飛沫によって感染する「飛沫感染」と舐めることにより唾液や鼻水がついたおもちゃなどに手が触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路です。
また、症状が回復した後も、口から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排出されるため、トイレやおむつなどの交換後に汚染された食指を介して感染することがあるため注意しましょう。
手足口病はエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによって引き起こされる病気で、春〜夏(5⽉〜8⽉)に乳幼児の間で流行する夏風邪の一種です。
症状はその名の通り、手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれや赤い発疹ができます。手足の水ぶくれはつぶれる事も無く、口の中の水ぶくれは、痛くて食べられなくなることがあります。発疹は肘や膝、お尻にみられることもあります。
その他の症状としては、発熱はないこともありますが、まれに高熱がでることもあります。ほとんどの人が 1 週間から 10 日程度で自然に治ります。
感染経路は、鼻やのどからの分泌物や便に排出されるウイルスが、経口・飛沫・接触などの経路により人から人に感染します。
手足口病を根本的に治す治療法はありません。頭痛や口の中の傷み、発熱など、それぞれの症状を和らげる治療を必要に応じて行います。発疹は基本的には自然に消えていくのを待ちます。
水分を十分にとることができれば、乗り越えることができますが、水分が足りないと脱水になり危険です。おしっこが少ないかどうか注意しましょう。まれに頭痛・嘔吐・けいれんなどを伴う脳炎や無菌性髄膜炎を合併することがあります。ひどく不機嫌になる、ぐったりするようなことがあれば病院をもう一度受診しましょう。
保育所、幼稚園、学校へは熱がなく元気で食欲もあれば行ってもかまいません。ただし、集団発生を避けるために保育所や幼稚園から休むようにお願いされることがあります。熱があるときは医師の指示に従いましょう。
ご家庭で気を付けていただきたいことは、口の中が痛いときは、熱いもの、塩味や酸味の強いもの、硬いものは控え、のど越しのいいものを食べるようにしましょう。入浴は熱がなく元気であれば入っても大丈夫です。
・水分も飲めず尿が半日以上出ていない
・高熱が3日以上続く
・吐いてぐったりしている
・熱もないのに、呼吸が早くてぐったりしている
熱がなく、全身状態がよいと登園・登校は可能です。
口の中の症状が強いと他人にうつしやすいので食事がいつもと同じようにとれていることが条件です。
熱があるときは医師の指示に従いましょう。
手足口病は、くしゃみなどの際にでる飛沫によって感染する「飛沫感染」と舐めることにより唾液や鼻水がついたおもちゃなどに手が触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路です。
また、症状が回復した後も、口から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排出されるため、トイレやおむつなどの交換後に汚染された食指を介して感染することがあるため注意しましょう。